2008年4月29日
水上生活
赤道直下。カリマンタン(ボルネオ島)を東西に横切るカプアス川支流にある水上交通の要だ。金の採掘やオランダの支配、かつてのスハルト政権の移住政策などの影響で、国内外からの移民が目立つ。
その多くが暮らすのが、川岸に沿って広がる水上住宅だ。川底に打ち込んだ丸太の柱の上に家屋を組んだ高床式で、はしごを下りると簡単に水辺に行ける。一見水害に弱そうだが、安定していて被害は少ないという。涼しい風が吹くのどかな夕方、水浴をする女性や、はしゃいで遊ぶ子供の姿が見られた。
80年代から小舟で渡し舟業を営むマルスキさん(45)も水上住宅に住む。「家の前から舟で出勤すれば渋滞もない。これほど快適な生活はないよ」(文と写真・矢野英基)