2008年5月8日
アリハンさんのパン屋
通りを歩いていると、パン屋からナンの香ばしいにおいが漂ってきた。直径15センチほど。厚焼きピザのような形をしている。
店のアリハンさん(34)が作り方を見せてくれた。小麦をこねてボール状に丸め、中央にくぼみを作り、形を整える。表面に牛乳を塗り、かまどの内側にはり付ける。同時に60個焼ける。底の石炭から熱が伝わり、3分で黄金色に焼き上がる。
9人きょうだいの末っ子のアリハンさんが店を開いて8年。「パン職人の父親に17歳のときから教わったんだ」。朝6時から働き、夜8時ごろには1千個を売り切る。
ナンは食卓の必需品。食事の最初に扇形にちぎって分け、料理と交互に食べる。この日は結婚式用に60個をまとめ買いする人もいた。
1個約25円。世界的な小麦価格の高騰で、1年間で2.6倍に値上がりした。「申し訳ないです」とアリハンさんも困った顔を見せた。