2008年5月14日
幽霊屋敷「劉家鬼屋」
水田に囲まれたのどかな景色の嘉義県・民雄に、台湾でも有名な幽霊屋敷「劉家鬼屋」がある。バロック式の洋館で、1929年、地主の劉容如氏が建てた。その後、劉家で不幸が相次ぎ、50年代以降は誰も住まなくなったという。
夕暮れ間際に訪れた屋敷は不気味な静けさ。玄関の先には荒れ放題の樹木と雑草。枯れ木やツタが足にからむ。屋敷の中はがらんどうで、廃虚と言っていい状態だった。
幽霊屋敷の隣家の男性がこんな話を教えてくれた。劉家の主人と召使の女が不倫関係になり、妻が女をなじって家の井戸に身を投げるよう強要した。以来、毎夜毎夜、井戸から女の泣き声が聞こえ、井戸からはい上がる女を見た人もいる――。
その井戸は庭の一角にあったが、底をのぞく勇気はなかった。地元自治体が知名度を生かして喫茶店に改築しようとしたが、「たたり」を恐れた反対の声で中断したままだ。