2008年7月4日
アフマドさん・サルミさん夫妻。子どもが店を継いでくれることが願いだ=アロースター、杉井写す
街一番の人気という食堂があると聞いて訪れた。お昼時、100近い席はほぼ満席。カレーや焼き魚、揚げ物、野菜のいためものなど40種以上が並び、4リンギ(約130円)で満腹になる。タクシー運転手のユソフさん(53)は「おかずがより取りだし、何たって安いからね」。
食堂はアフマドさん(58)とサルミさん(37)夫妻が02年に開いた。船会社などを転々としたアフマドさんが「家族で一緒にできる商売を」と思い立った。学校が休みの週末には、19歳の娘から10歳の息子まで5人の子も注文取りなどを手伝い、家族総出で支える。
悩みは食料の高騰だ。1年前より米や油など仕入れ価格は2割上がったが、値段は据え置いている。アフマドさんは「将来は子どもの誰かが店を継いでほしい。でも元気でいる限りは働いていたいね」と笑った。(文と写真・杉井昭仁)