2008年7月10日
農家が公設取引所にゴムのシートを運び込む
中心部を抜けるとゴム林が広がる。世界最大の輸出国タイの中でもソンクラーは最大の輸出県だ。
同県の中心都市ハジャイの公設取引所には毎朝、ゴムのシートや樹液を満載したピックアップトラックが続々と到着する。検量と品質検査の後、入札。プロジェクターにゴムの種類が品質別に映し出され、仲買人が数字を入れる。最高値の業者が落札する。農家はその日のうちに代金を受け取れる。価格の動向を握るのは中国。03年、日本に代わって輸出先の首位になった。
公設取引所で売買されるのは全取引の約1割。だが91年の開設後、零細農家の立場はぐっと向上した。価格情報が農家にも毎日伝わり、仲買人に買いたたかれることが少なくなったからだ。とはいえ、とベテラン職員のブンソンさん(59)。「午前1時に起きて樹液を採取する厳しい仕事。人手不足が恒常化し、不法滞在の外国人頼りの農園も多い」