欧米の影響力に陰りが見えるなか、中国の存在感が増しています。中国的な価値観が生み出す「チャイナスタンダード」は国際秩序を変えるのか。各地の動きを随時伝えます。
南米エクアドル東部に広がるアマゾンの密林地帯。手つかずの自然の中、先住民たちが主に狩猟採集で暮らす。県庁がある町から悪路を四輪駆動車で2時間走り、小舟でさらに3時間。先住民キチュアの集落サラヤクでは、広場に住民たちが集まり、「集落を守る」…[続きを読む]
中国沿岸部の大都市、浙江省杭州市。その中心部にある杭州市腫瘤(しゅりゅう)医院で、世界に先駆け新たながん治療の臨床研究が進んでいる。 「インドから来ている患者がいる。会ってみるか」。記者は院長の呉式琇(54)の案内で病棟3階の個室を訪ねた…[続きを読む]
自由か、管理か。インターネット空間のあるべき姿を巡り、世界が揺れている。 5月末、中国雲南省の省都・昆明の駅で、行き交う人の波に警官が鋭い視線を飛ばしていた。一見しても気がつかないが、彼らがかける眼鏡には、先進の技術が詰め込まれていた。 …[続きを読む]
■チャイナ・スタンダード(世界を席巻する中国式) カンボジアのリゾート地シアヌークビルは「第2のマカオ」と呼ばれる。中国資本によるカジノ建設が相次ぎ、その数は年内に40カ所を超える見通しだ。中国から観光客や不動産投資家が押し寄せる。街の中国…[続きを読む]