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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com >歴史は生きている > 序章:日中韓台湾 最新事情
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中国では2001年から大規模な教育課程改革が始まり、現在なお進行中だ。歴史教育もその一環として大きな変化を見せている。
「愛国主義」の強調は変わらない。だが、「入試教育から資質教育へ」をスローガンに、入試用の詰め込み教育でなく、国際化の波に応じた人材育成に力を入れる。
かつて国定で1種類しかなかった教科書は、検定制に変わって中学用では8種類にまで増えた。教科書の内容や教え方を定めていた「教学大綱」は「課程標準」に変わり、学校や地域の実情に応じて弾力的な運営ができるようにした。
課程標準づくりで研究者らの招集役を務める北京師範大の朱漢国教授は、改革の背景について「中国の入試教育の弊害は極めて深刻だ。今回の改革はこれを是正しようという狙いがある」と説明する。
知識偏重から、考える力をつけさせる教育へ。中国の歴史教科書(中学用)の総分量は日本の3倍以上だが、その内容はかなり精選しているのだという。
朱教授は「人材の資質向上は、グローバリゼーションの影響で世界各国が進めている。歴史教育の内容では、高校で世界史をかなり充実させた」と話す。
日本との対比で見れば、自国の近現代史が丁寧に教えられているのが際立つ。課程標準ではその狙いを「民族的自尊心と自信を打ち立て、愛国主義的感情を一層強め、中国共産党なくして新中国もないという道理を知り、中華民族復興のために奮闘する信念を確立する」と記されている。
中国の歴史教育を研究している慶応大の段瑞聡准教授は「そもそも中国では共産党一党支配が続いているので、共産党支配の正統性を強化するためにも歴史教育に一定の役割が求められる」と解説する。
それでも「教学大綱」にあった「革命伝統教育」という言葉が消えたことに着目。毛沢東が評価した農民運動などがあまり強調されなくなったことから、「脱イデオロギー」が進んでいると指摘する。
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