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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com >歴史は生きている >1章:アヘン戦争と明治維新 >記憶をつくるもの > 「アヘン戦争」映画―戦時中の娯楽大作も 〈記憶をつくるもの〉
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アヘン戦争を題材にした映画は多くはないものの、話題作がそろう。
近年では「乳泉村の子」などで知られる中国の名匠、謝晋(シエ・チン)監督による「阿片(あへん)戦争」(1997年)がある。香港返還に合わせて制作され、アジア各地で公開された。制作費は当時、中国最高の1億元(約14億円)、2万箱以上のアヘン廃棄のシーンに3000人のエキストラを動員するなどスケールの大きさが話題になった。実現しなかったが、イギリス女王役に、故ダイアナ元皇太子妃に出演交渉したという。中国ではこのほか、50年代後半の作品で名優の趙丹が主演した「林則徐」が知られている。
日本のマキノ正博(後に雅弘)監督による「阿片戦争」(1942年)はユニークな作品だ。戦時中の世相を反映し、反英の視点で描かれる一方、ミュージカル的要素も取り入れた娯楽大作。キャストはすべて日本人で、原節子と高峰秀子が姉妹を演じた。音楽は服部良一が手がけ、渡辺はま子が歌った主題歌「風は海から」は長く歌い継がれた。
また、同じ年に満州映画協会や中国の映画会社との合作で、林則徐の活躍を描いた「萬世流芳(ばんせいりゅうほう)」も作られた。当時、満映のスターだった李香蘭こと山口淑子さんが出演。幻の作品とされていたが、05年に東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで61年ぶりに上映された。
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