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〈教科書を比べる〉

中国―中華民族の抵抗を強調

 アヘン戦争を「近現代史の始まり」と位置づける中国。人民教育出版社の「中国歴史」では5ページにわたって詳しく説明している。

 扱っている単元のタイトルが「侵略と反抗」となっているように、侵略だけでなく中華民族がいかに抵抗したかを強調しているのが特徴だ。例えば林則徐のアヘン処分については――。

 アヘン処分は、中国人民のアヘン禁止闘争の偉大な勝利であり、中華民族の外からの侵略に反対する断固たる意志を明らかにするものだった。この闘争を指導した林則徐は、疑うことなき民族英雄である。

 明治維新は、世界史の教科書(人民教育出版社の「世界歴史」)で2ページ余りのスペースで説明する。

 中国の学習指導要領にあたる「歴史課程標準」の作成に携わった朱漢国・北京師範大教授は「明治維新は日本の歴史でも重要な位置づけになっていると思う。これはまさに日本が伝統社会から近代化社会に変化する重大な出来事だった」と話す。「日本明治維新」の項はこう結ばれている。

 明治維新によって、日本は鎖国した封建社会から資本主義国家に転じた。半植民地国家にならなかったことは、日本の歴史で重大な転換点である。しかし、日本は強くなった後、すぐに対外侵略と拡張の軍国主義の道を歩み出した。

 また、中国では19世紀の末、日本の明治維新にならって人材登用などの改革を進めようとした「戊戌変法(ぼじゅつへんぽう)」が起きたが、失敗した。教科書では「なぜ明治維新は成功し、戊戌変法は失敗したのか」を調べるよう生徒たちに課題として与えている。

(佐藤和雄)

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