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ここから本文エリア 現在位置:asahi.com >歴史は生きている >2章:日清戦争と台湾割譲 >記憶をつくるもの > お札―国家のイメージ担う「顔」 〈記憶をつくるもの〉
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![]() 中国、韓国、台湾、日本の紙幣 |
福沢諭吉といえば1万円札の肖像だ。1984年に聖徳太子からその座を引き継いだ。「お札にふさわしい品格があり、国民各層によく知られ、国際的にも知名度が高い」(財務省通貨企画調整室)といった理由で選んだという。その言葉を信じるならば、お札の肖像は「国の顔」であり、国家イメージをある程度、担っていると言えるかもしれない。
中国ではどうだろう。99年の「建国50年」を機にデザインを一新し、1元から100元まですべて「建国初期の毛沢東」の肖像に統一した。それまでは周恩来や、少数民族の肖像も使われていた。なぜ統一したかについて公式の説明はない。
韓国は1万ウォンにハングルの創始者である世宗(セ・ジョン)大王、5000ウォンと1000ウォンにはそれぞれ儒学者の李栗谷(イ・ユルゴク)、李退渓(イ・テゲ)を用いる。09年には10万ウォン、5万ウォン札を発行する計画で、肖像を誰にするかに関心が集まっている。政府と韓国銀行は世論調査などを通じ選定する方針だ。
日本はかつて聖徳太子のほか伊藤博文や岩倉具視ら明治維新期の政治家を用いていたが、84年以降はもっぱら文化人だ。財務省は「諸外国でも文化人が増えていたため」と説明している。
台湾は、「国父」と称される孫文が100元、国民党指導者の蒋介石が200元だ。より高額の紙幣には少年野球チームや地球儀を見る子どもなどの絵柄を使っている。「孫文と蒋介石の地位を維持しつつ政治的メッセージを弱めた」(台湾中央銀行)結果だという。
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