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〈教科書を比べる〉

韓国―支配と収奪、51ページにわたり

 韓国では露日戦争と呼ぶ。戦争とともに、日本による朝鮮の植民地化が進められたため、自国史を教える国定の教科書では、まず露日戦争について戦争に至る経緯も含めて5行ほどで説明している。

  そのうえで▽大韓帝国の外交権を奪った乙巳(ウルサ)条約(第2次日韓協約)▽軍隊を解散させられた後の「義兵戦争」の拡大▽植民地支配下での教育、言論活動▽物資や人的資源の収奪などを、詳しく説明している。1919年の「3・1運動」に至るまでの範囲で、51ページに及ぶ。乙巳条約に至る部分はこう書かれている。

  《露日戦争で勝利した日本は、我が国への侵略を本格的に推し進めた。そうして我が国の外交権を奪い、ソウルに統監府を設けることを主な内容とする乙巳条約を強要した。》

  1910年の併合条約については、「国権侵奪」という項目の中で、次のように説明されている。

  《日帝は軍隊と警察を全国各地に配置して、わが民族の抵抗を事前に遮断し、李完用を中心とした売国内閣といわゆる合邦条約を締結した。こうして長い間、独自の文化を創造しながら発展してきたわが民族は国を奪われ、日帝の奴隷状態に陥るようになった。》

  韓国人による「抗日民族運動」にも重点が置かれている。たとえば、安重根(アン・ジュングン)による初代統監・伊藤博文の射殺事件については「民族独立の意思をはっきりと見せた」と高く評価する。

  領有権が日韓で問題となっている独島(日本名、竹島)問題も、こうした「日帝の侵略」の一つという位置づけとして、「日本は露日戦争中、一方的に独島を自らの領土に編入させてしまった」と書かれている。国史編纂(へんさん)委員会の具仙姫(ク・ソンヒ)・史料調査室長は「日本による侵略の序幕であり、きちんと教えたい」と話す。

(桜井泉)

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