辛亥革命について、世界史を扱う「社会2」(ティディムドル出版)で、こう説明している。
《革命勢力は清の打倒を宣言し武装蜂起した。蜂起が全国に広がり、皇帝が退位し孫文が臨時大総統に推挙され中国最初の共和国が誕生した》
執筆した泰陵高校の金陸勲(キム・ユックン)教諭は「アジア最大の国で君主制を倒し、国民国家をつくる運動が起きた。植民地だったわが国でも多くの人が、独立後は共和制に進むべきだと考えた」と辛亥革命の影響を指摘する。
「社会2」は、インド、ベトナム、エジプトなど大国の支配に抵抗した民族運動に関する記述が10ページに及ぶ。さらに3・1独立運動について「第1次大戦後、提唱された民族自決主義がきっかけになった」として中国の5・4運動と並べて説明する。金教諭は「自国の民族運動だけにとらわれるのではなく、世界各地の運動と比較する目を養いたい」という。
一方、自国史では3・1運動とその影響の記述だけで9ページに及ぶ。
《それまで粘り強く続けられてきた韓民族の独立運動を一つにまとめ、民族をあげて展開された最大規模の独立運動だった》
運動は国内外での臨時政府をつくろうとする動きにつながる。《3・1運動はわが民族の目標が完全な自主独立であることを確認させ、これをきっかけにわが民族の独立運動は、国内外でさらに多様に展開され、その結果、大韓民国臨時政府が樹立された》
現在の韓国憲法の前文は、国民が「3・1運動で建立された大韓民国臨時政府の法統を継承する」と書かれている。国史編纂(へんさん)委員会の許英蘭(ホ・ヨンナン)博士は「韓国の法的正統性が3・1運動にあり、教科書でも詳しく教える」という。教科書は、中国やインドの民族運動に影響を与えたことも強調している。
(桜井泉)