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コリアうめーや!!

専門店でこそ食べたい一品

ソルロンタン

2006年12月29日

 韓国家庭料理の専門店が増えている。コリアンタウンまで行かずとも、自宅や職場の近くで韓国料理を気軽に楽しめるのはうれしい。こうした家庭料理店では幅広い料理をそろえているので、焼肉や鍋料理だけでなく、チヂミ(韓国風お好み焼き)、チャプチェ(春雨炒め)といったサイドメニューや、ビビンバ、冷麺などの食事メニューなど、代表的な韓国料理をひとつの店で味わえるのが魅力だ。

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 ただ、料理の中には、どうせ食べるなら専門店で、といった料理もある。特別な技術や設備が必要な料理であったり、あるいは大量に作らないとおいしくない料理だったり。家庭料理店が増える一方で、特定の韓国料理を専門とする店も、同じように少しずつ増えていることに注目したい。

 ソルロンタンはそんな専門店でこそ食べたい料理のひとつ。韓国では非常にポピュラーなスープ料理で、唐辛子が入らず真っ白な色をしているのが特徴。牛骨、牛肉、牛の内臓などを長時間じっくりと煮込んだ、濃厚かつ栄養たっぷりのスープである。

 味付けはシンプルに塩、コショウのみで、好みによってタデギと呼ばれる唐辛子ペーストを少量加えることもある。具には薄切りにした牛肉と、タンミョンと呼ばれる春雨が入る程度。基本的にはスープそのものを、そして牛のうまみだけを純粋に味わうための料理だ。専門店ではこのソルロンタンを大鍋で大量に作り、また長時間にわたってじっくりと煮込むため、凝縮された牛のうまさを存分に味わうことができる。

 韓国家庭料理店でもソルロンタンを出している店は多いが、専門店となると都内でもぐっと少なくなる。東京・赤坂はそんなソルロンタンの専門店が2軒もあり、ソルロンタン好きにとっては非常にうれしい町だ。1軒は20年の歴史を誇る「一龍」、もう1軒は昨年11月にオープンしたばかりの「牛村」。どちらの店も厨房(ちゅうぼう)に巨大な鍋を設置し、24時間火を落とさずにスープを煮込み続けている。

 深夜までにぎやかな赤坂だけに、飲んだ後にソルロンタンを食べにくる客も多いようだ。また、スープを作る際に煮込んだ牛ほほ肉を薄切りにした、スユクという料理もソルロンタン専門店の人気メニューで、これをつまみにひとしきり焼酎を飲み、ソルロンタンでシメるというのも悪くない。

 同じ韓国料理でも専門店で食べると、また違った感動がある。韓国料理が徐々に身近になっている昨今、さらなる感動を求めて、専門店を目指してみるのはいかがだろうか。

●ソルロンタンの魅力

 スープ料理にはごはんを入れて食べるのが韓国式。日本的な感覚では行儀が悪い食べ方にも見えてしまうが、韓国ではむしろおいしい食べ方として推奨される。もちろんごはんとスープを別々に食べてもかまわないが、より本格的なスタイルで味わいたければ、ぜひごはんを入れて食べてみて欲しい。スープを吸って柔らかくなったごはんはおいしいし、噛(か)むことによってスープのほうもまたくっきりと味わうことができる。副菜として出てくるキムチなどをスープに入れて食べてもおいしい。

●店舗データ 地図

店名:一龍別館
住所:東京都港区赤坂2―13―16シントミ赤坂第2ビル1階
電話:03―3582―7008

店名:牛村
住所:東京都港区赤坂3―14―2ドルミ赤坂1階
電話:03―3585―6960


プロフィール

八田 靖史(はった・やすし)
 コリアンフードコラムニスト。1976年生まれ。東京学芸大学アジア研究学科卒業。1999年より1年3カ月間韓国に留学し、韓国料理の魅力にどっぷりとハマる。2001年に韓国料理をテーマにしたメールマガジン「コリアうめーや!!」を創刊。同名のホームページ(http://www.koparis.com/~hatta/別ウインドウで開きます)も開設し、雑誌、新聞などでも執筆活動も開始する。著書に『八田式「イキのいい韓国語あります。」』『3日で終わる文字ドリル 目からウロコのハングル練習帳』『一週間で「読めて!書けて!話せる!」ハングルドリル』(いずれも学研)がある。日々、食べている韓国料理を日記形式で紹介するブログ「韓食日記」も運営中(http://koriume.blog43.fc2.com/別ウインドウで開きます)。 ※執筆者の新著が出ました。「魅力探求!韓国料理」(小学館)。

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