現在位置:asahi.com>国際>コリアうめーや!!> 記事 旧正月に欠かせない雑煮 トックク2007年02月17日 カレンダーを見ると2月。正月気分ははるかかなたに消え、次の大型連休であるゴールデンウィークもまだ遠い。日本はそんな憂鬱さあふれる時期だが、韓国ではこれからが正月連休だ。韓国では旧正月で祝うため、今年は2月18日が「ソルラル(正月の意)」になる。
そんな韓国の正月に欠かせない料理が、韓国語でトッククと呼ばれる雑煮である。日本と同じく正月に雑煮を食べる風習があるのも面白いが、細かな部分を見ると、少しずつ違っているのも興味深い。 まず餅そのものが違う。日本では餅米を搗(つ)いて作るが、韓国ではうるち米を用いて作る。棒状に作ったカレトクと呼ばれる餅をナナメに薄くスライスし、小判状にしてスープの中にどっさりと入れる。スープは牛肉でとったもの。飲食店では牛骨スープを使うが、家庭では牛モモ肉などで代用するほうが手軽だ。味付けは塩であっさりと仕上げ、黄白の錦糸卵、刻みネギ、海苔(のり)などを散らせば出来上がり。うるち米で作った餅なので食べるときに、にゅーっと伸びたりはしない。もっちりとした柔らかさと、ピラピラと滑らかな食感、つるんとたくさん食べられるのが特徴だ。 日本でも韓国家庭料理店に行けば、たいていどこの店でもメニューに載っている。メニューになくともソルラルに足を運べば、特別に作ってくれるという店も多いだろう。誕生日に食べるミヨックク(ワカメスープ)と並んで、韓国人にとってはその日に必ず食べなければならない料理。正月にトッククを食べて、年をひとつ取ると考えるためだ。 韓国料理店に行くのが難しいという方は、自分で作ってみてはいかがだろう。東京・新大久保にある韓国家庭料理店「チャムナム家」の鄭判任(チョン・パンイム)さんに、家庭での簡単なトッククの作り方を教えてもらった。 (3〜4人分) <材料> トックク用の餅(500グラム)、水(1.5リットル)、牛肉(100グラム)、卵2個、長ネギ(1/3本)、赤ピーマン(適量)、刻み海苔(適量)、白ゴマ(適量) <作り方> 1、トックク用の餅は水に浸し全体をよくほぐす。 2、卵の黄身と白身を分けて錦糸卵を作る。 3、長ネギはみじん切りに、赤ピーマンは薄切りにする。 4、鍋に湯を沸かし牛肉を入れてスープを作る。 5、餅を入れ、塩、牛肉ダシで味を調える。 6、餅が柔らかくなったら出来上がり。器に盛り付ける。 7、錦糸卵、長ネギ、赤ピーマン、刻み海苔を乗せ、白ゴマを振る。 ●トッククの魅力 日本の雑煮には地方ごとの特徴があるが、韓国のトッククに地域的な違いはほとんどない。どこの地域でも同じような作り方で食べているが、唯一、北朝鮮に位置する開城(ケソン)地方には郷土料理として少し変わったトッククがある。チョレンイトッククと呼ばれるこの料理は餅の形が特徴的で、小さな球を2個つなげた雪だるまのような形をしている。日本ではまず見ることがないが、ソウルでは稀(まれ)にこの料理を出す店もある。機会があったらぜひこちらも食べてみて欲しい。 ●店舗データ 店名:チャムナム家 住所:東京都新宿区百人町1―3―3サンライズ新宿1C 電話:03―3205―9233 プロフィール
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