現在位置:asahi.com>国際>コリアうめーや!!> 記事 暑さを乗り切る 夏の韓国料理2007年06月25日 夏が近づくとともに、冷たい料理が美味しくなってきた。韓国にも夏の涼味があり、この時期になると飲食店の店先には、期間限定メニューの始まりを告げる貼り紙が出る。もっとも代表的なものが「冷麺開始」という貼り紙だろう。もともとは冬の季節料理として親しまれた冷麺だが、現在は夏のイメージが強い。
そしてもうひとつ。韓国人にとっての重要な夏の涼味がパッピンスだ。パッピンスはアズキを乗せた韓国式のカキ氷。日本で食べるカキ氷よりもトッピングが豊富で、見た目にゴージャスなのが特徴だ。アズキのみならず、各種フルーツ、ナタデココ、パッピンス用の小さな餅、アイスクリーム、菓子類に至るまで、店によってさまざまな具が乗る。 ちょっと変わっているのはその食べ方である。韓国にはビビンバに代表されるように、料理をよく混ぜてから食べるという習慣があり、カレーライスや、炸醤麺(ジャージャー麺)なども念入りに混ぜてから食べるのが普通。パッピンスも例外ではなく、食べる前によくかき混ぜるのが作法なのだ。日本人の感覚では、せっかく美しく盛り付けたものをもったいない、とも思うが、韓国人にいわせると「最後まで味が薄まらずに食べられるからよい」のだとか。 東京・新大久保の「ヘルシーハウス」では6月よりこのパッピンスを始めた。1人前からでも注文できるが、目を引くのは3人分を一緒に盛り付けたチェンバンピンス。トッピングのフルーツ類に加え、自家製のキウイソース、ブルーベリーソース、ラズベリーソースの3種をかけ回しているのが自慢だ。大きい器を親しい仲間で囲み、みんなでつついて食べる楽しさがある。 そのほか、都内有数のコリアンタウンとして名を馳せる新大久保界隈では、数々の涼味を楽しむことができる。屋台形式のクレープ店「MILLE CRE」では、韓国で数年前から流行しているロングソフトクリームを食べられる。その長さは実に33センチ。なんとも迫力のある見た目だが、食べてみると味わいは軽く、意外にペロッと食べられる。 「南陽屋」では、同じく夏の定番料理であるコングクスが食べられる。冷麺のように冷やして食べる麺料理だが、スープを大豆で作るのが珍しい。大豆をミキサーにかけてどろどろにし、豆乳状になったところへ素麺を入れて食べる。「南陽屋」ではさらに工夫を加え、枝豆を使用した、見た目にも爽やかな緑色のコングクスを出している。 これから本番を迎える暑い夏に向けて、ぜひ韓国の涼味を試して欲しい。だが、その一方で、韓国には「以熱治熱(イヨルチヨル)」という言葉もあり、これは熱いものを食べてこそ暑さに打ち勝つことができる、との考え方。こちらのほうを信じたい人は、唐辛子のたっぷり入ったアツアツの鍋料理にチャレンジするのも悪くない。
●夏の韓国料理の魅力 夏の料理として、もうひとつ欠かせないのがサムゲタンである。サムゲタンは若鶏の腹にもち米や高麗人参、ナツメ、栗などを詰めて煮たスープ料理。若鶏とはいえ、鶏1羽が器の中に丸ごと入っているのでボリュームがある。韓国では夏ばて防止の料理として親しまれており、日本で土用の丑の日にウナギを食べるように、サムゲタンを食べる日というのも決まっている。2007年は7月15日、25日、8月14日の3日間。韓国ではサムゲタン専門店に大行列ができる1日だ。
●店舗データ 地図
店名:ヘルシーハウス
住所:東京都新宿区百人町1―18―10太陽堂ビル2階
電話:03―3366―2611
店名:MILLE CRE
住所:東京都新宿区大久保1―12―6
電話:03―3208―3939
店名:南陽屋(なみゃんおく)
住所:東京都新宿区新宿7―1―4
電話:03―3202―6888 プロフィール
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