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韓国の刺身「フェ」2007年09月19日 「刺身」という韓国料理がある。韓国語ではフェ。新鮮な魚を薄切りにして食べるという点では日本の刺身と同じだが、韓国式の刺身はずいぶんとダイナミックだ。注文方法や、食べ方においても、日本とは異なる部分が多く面白い。
日本人観光客が韓国で刺身を食べに行き、まず驚くのが注文のシステムである。韓国では刺身を専門店で食べることが多く、たいていの店では、丸ごと1匹からの注文が普通となる。盛り合わせも用意されているが、マダイ1匹、ヒラメ1匹といったように注文するのが一般的。マダイ、ヒラメ以外にもイシダイ、クロダイ、クロソイ、スズキ、ボラ、カレイといった魚が刺身としてよく登場し、赤身魚よりも白身魚のほうが好まれる傾向にある。珍しいところでは、骨ごとザクザク切ったアナゴの刺身なども人気が高い。 刺身と同時に、たくさんの料理が並ぶのも特徴のひとつ。もともと韓国料理はキムチやナムルなど、パンチャンと呼ばれる副菜類がメーン料理についてくるものだが、刺身専門店ではそれがさらに豪華になる。煮魚や焼き魚、貝類やイカなどメーンとなる魚以外の刺身、天ぷらなど、それだけでも充分おなかいっぱいになりそうな量だ。 食べ方も独特で、焼肉を食べるように、刺身もサンチュ、エゴマの葉などの葉野菜で包んで食べる。スライスしたニンニクや、刻んだ青唐辛子、サムジャンと呼ばれる合わせ味噌などを一緒に包み、ガブッと頬張って食べるのが醍醐味だ。醤油とワサビの組み合わせも用意されるが、チョコチュジャン、またはチョジャンと呼ばれる、酢を混ぜたコチュジャンで食べることもある。 こうした韓国式の刺身は、日本でもコリアンタウンを中心に食べることができる。東京・新大久保にある「韓国魚市場」は、そんな韓国式の刺身を味わえる専門店のひとつ。韓国式に1匹丸ごと注文する刺身と、「突き出し」と呼ばれる約20種類の副菜で日本人客を圧倒する。テーブルに並ぶのは、海鮮粥、コドゥンオジョリム(サバと大根の煮付け)、オジンオボックム(イカの炒め物)、ケジャン(ワタリガニの薬味漬け)、海鮮チヂミなどなど。次から次へと出てくる脇役料理の数にまず驚き、大皿に乗って出てくる刺身の迫力にまた驚き、という二段構えの布陣が魅力だ。 そして最後にもうひと山。1匹丸ごと注文した魚は、身の部分を食べておしまいではもったいない。頭や骨といったアラの部分も味わい尽くす。韓国式の刺身では、最後に鍋料理を食べるところまでが定番のコース。メウンタンと呼ばれる、唐辛子をたっぷり入れた辛いアラ鍋を食べてフィナーレとなる。
●韓国の刺身の魅力 韓国式の刺身専門店でサイドメニューとして人気を集めるのが、サンナクチと呼ばれるテナガダコの刺身。テナガダコの足を生きたままぶつ切りにし、ゴマ油と粗塩を振りかけて食べる。いわばテナガダコの踊り食いだ。ぶつ切りにされた足は皿の上でもウネウネと動き、箸からすり抜けていったり、口の中であちこち吸盤が貼り付いたりする。食べるだけでも一苦労だが、ブリブリとイキのいい食感は1度味わってみる価値がある。
●店舗データ 地図
店名:韓国魚市場 プロフィール
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