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出前で味わう韓国料理2007年10月17日 東京・新大久保にある「韓国式中華料理」の専門店。昼下がりの店を訪ねると、出前を求める電話がひっきりなしにかかっていた。電話を取った店員は厨房に大声で注文を通す。
「出前入りました! チャジャンミョンふたつ、マンドゥひとつ!」 やがて注文通りの料理が出てくると、その店員は韓国語で「鉄カバン」と呼ばれる岡持ちに料理を入れ、電話のかかってきた場所へとバイクで急ぐ。 「韓国式」で「中華」料理というのは矛盾した表現にも思えるが、実際の料理を味わってみると、確かにコリアナイズされた中華料理であることに気付く。本場の中華料理とも、日本で食べる中華料理とも微妙に違う。韓国人の舌に合わせた「韓国料理」の一種なのだろう。チャジャンミョンは中華麺に黒味噌をかけた韓国式のジャージャー麺。マンドゥは餃子だが、焼き餃子と呼ばれるにもかかわらず、全体をカリッと揚げるように仕上げる。 近隣には韓国式以外の中華料理店もあるが、韓国人には舌に馴染んだ中華料理のほうが好まれるようだ。今回取材に応じてくれた「新宿飯店」のほか、界隈には3、4軒の韓国式中華料理店がしのぎを削っている。エリアが限定されるため日本人客の出前需要はまだまだ限られているが、韓国式中華料理は出前の代名詞としてドラマ、映画に登場することが多いため、韓国ファンを中心に直接来店する日本人客は近年かなり増えたという。 中華料理以外にも「韓国式」が求められるケースは多い。ここ最近の新大久保は出前を中心とした韓国式のフライドチキン専門店が急増している。フライドチキンそのものには特に韓国色があるものではないが、ヤンニョムと呼ばれる辛い薬味ダレで味をつけたヤンニョムチキンは韓国ならではの味。韓国では中華料理と並んで出前の定番として親しまれており、全国展開する有名チェーン店がいくつもある。 そのチェーン店が日本に進出してくるケースも出てきた。昨年12月にオープンした「BBQ」は、韓国で約1700店舗を展開するトップチェーン。オリーブオイルで揚げるヘルシー志向のフライドチキンで人気を集め、スペイン、オーストラリア、中国など海外出店にも積極的だ。日本では現在、墨田区の菊川と業平に店舗を構え、日本人顧客の獲得に力を注いでいる。 韓国式中華料理にせよ、フライドチキンにせよ、韓国においては生活の一部ともいえる不可欠な要素。これらの料理は固定の韓国人客が期待できることに加え、日本で高まってきた韓国料理の認知度を背景にしつつ、家庭の食卓にまで届ける利便性の強みがある。韓国で定番の出前料理は、日本でも定番の地位を築けるだろうか。
●韓国料理における出前の魅力 韓国の出前はずいぶん融通が利くとの印象がある。日本では出前というと職場や自宅に届けてもらうのが普通だが、韓国の場合は外出先、たとえば公園であるとか、大学の正門までといった注文もごく普通になされる。一般の食堂も近隣までは出前に応じる場合が多く、アツアツのチゲや、ビビンバなどを届けてもらえる。日本ではなかなか受けてもらえない1人前の注文も問題なし。出前が生活に密着している理由もこのあたりの融通性に関係しているかもしれない。
●店舗データ 地図
店名:新宿飯店
店名:新宿飯店2号店
店名:BBQ菊川店
店名:BBQ押上店
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