
【インディアナポリス〈米インディアナ州〉=小村田義之】米大統領選の民主党の候補者指名レースで、中西部インディアナ、南部ノースカロライナ両州予備選が6日行われ、ノースカロライナ州でオバマ上院議員が勝利を収めた。インディアナ州は接戦となり、ヒラリー・クリントン上院議員が、CNNなど主要メディアが勝利の見通しを報じない時点で勝利宣言した。
両者とも指名獲得に必要な代議員数2025人に達するメドが立たず、異例の長期戦は、少なくとも最後の予備選がある6月3日まで続く見通しとなった。
CNNの7日午前0時(日本時間同日午後1時)の集計によると、ノースカロライナ州はオバマ氏が56%、クリントン氏が42%を得票。インディアナ州はクリントン氏が51%、オバマ氏が49%。
オバマ氏は6日夜、ノースカロライナ州で勝利宣言し、「私はこの国を愛するあまり、分裂を見過ごすことができない」と愛国心を強調。師と仰いだ黒人のライト牧師の白人敵視発言で被ったダメージからの脱却を図った。
一方、クリントン氏はインディアナ州で「私たちはオバマ氏が『タイブレーカー』(同点決勝戦)と呼んだインディアナで逆転勝利を収め、ホワイトハウスに向けて全速力で走り始めた」と同州での勝利を宣言。最後まで戦い抜く決意を表明した。
ノースカロライナ州は有権者の3分の1がアフリカ系(黒人)。出口調査によると約9割がオバマ氏に投票した。一方、白人労働者層が多いインディアナ州では、クリントン氏が雇用問題の重要性を強調。燃料価格の高騰を受けて夏季限定でガソリン税を免除する措置を唱え、選挙戦をリードした。
今後、5州とプエルトリコ(自治領)で予備選があるが、一般代議員数は計217人にとどまる。このため、州知事や連邦議員らで構成する特別代議員のうち、態度未定の278人(CNN推計)の重みが増しつつある。