現在位置:
  1. asahi.com
  2. ニュース
  3. 国際
  4. ’08米大統領選
  5. アメリカ観選記
  6. 記事

2人を隔てた「イラク」の傷@セントポール

2008年9月4日

     「彼」が壇上に姿をみせると多くが起立し、拍手で迎えた。

     米大統領選の党大会で、「敵陣」から脱してきた対立党の党員が演説するのは、歴史的にみて決して珍しくない。だが、2日の共和党全国大会に登場したジョセフ・リーバーマン上院議員は「格」が違っていた。

     8年前、リーバーマン氏はゴア氏と組んだ民主党の副大統領候補だった。04年には自ら大統領をめざし、民主党の候補者指名レースで戦った。

     それが2年前の上院改選時、イラク戦争に賛成したことがたたり、党予備選の段階で敗北。結局、無所属で当選したが、今でも党籍は民主党員のまま。上院の院内会派にもとどまる。

     にもかかわらず今回の大統領選ではマケイン氏を大手を振って支援している。イラク米軍の任務貫徹という「大義」で一致することを何より優先した形だ。マケイン氏も、リーバーマン氏の副大統領候補指名を土壇場まで検討していたが、共和党内の反対で断念したとされる。

     最終的に起用されたペイリン氏は強固な保守派。社会政策ではリベラル派のリーバーマン氏と正反対のタイプだが、それでも彼はこの日、ペイリン氏に賛辞を贈った。

     一方、ゴア氏は先週の民主党大会で重鎮として登場、「8年前に違う結果が出て(当選して)いたら、我々はイラクに足を取られていないはずだ」と強調し、オバマ上院議員への投票を呼びかけた。

     ゴア氏とリーバーマン氏。大統領選のチームメート同士をここまで隔てた「イラク」という傷の深さを思わざるを得なかった。(梅原季哉)

    PR情報
    検索フォーム
    キーワード:


    朝日新聞購読のご案内
    • 中国特集
    • 北京五輪への道