2008年9月5日
演説の出来、不出来は、会場を埋めた聴衆がどれだけ立ち上がって拍手を送るかで決まる。米共和党全国大会のフロアで取材をしていると、周囲の参加者が立ち上がるたびに、つま先立ちしないとステージが見えなくなる。
前週に開かれた民主党の大会ではもっと見通しがよかったような……。周囲を見回すと、自分より背の高い人があきらかに多い。それも中年の白人男性ばかりが目につく。
米メディアによると、代議員の9割が白人で、男性は女性の倍。平均年齢は54歳だという。女性が半数を占め、マイノリティーも多かった民主党の代議員とは対照的だ。
二大政党の支持基盤の違いが、そのまま党大会の「色合い」を左右する。共和党ではネクタイを締め、ダークスーツを着こなした男性が多数派なので、会場はモノトーンで落ち着いている。ブッシュ大統領の地元、テキサス州の代議員たちがかぶるカウボーイハットが目立つぐらいだ。
大会3日目の3日、副大統領候補に指名されたペイリン氏は、会場を埋めた男性たちの装いに合わせるように、地味なベージュの上着と黒のスカートで現れた。女性票獲得の狙いを秘めてマケイン氏に登用された5児の母は、共和党に新しい色を塗ることができるだろうか。(真鍋弘樹)