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党とメディアの隔たり実感@セントポール

2008年9月6日

     共和党全国大会が開かれた屋内スポーツ場の臨時記者席は、フロアを埋めた代議員たちを一望できる場所にある。

     ただし、広くはない。文字通り、肩身の狭い思いをすることもあった。

     多くの共和党員は、米メディアはとかく民主党寄りで、偏向していると思っている。一方でメディアに大きく報道されて勢いをつけなければ、大会の成功もありえない。屈折した態度になりがちだ。

     保守派の新星として現れた党史上初の女性副大統領候補、ペイリン氏は3日、注目の指名受諾演説の中で、2年前まで一介の市長にすぎなかった自分に対する厳しい報道ぶりを「ワシントンのエリートの一員でないだけで、候補者として資質がないようにメディアは扱う」と批判した。

     その途端、ブーイングの嵐がこちらへ向かってきた。記者用区画の一番端にいたので耳元で罵声(ばせい)が聞こえ、自分の顔がこわばるのがわかった。

     4日のマケイン氏の指名受諾演説が終わると、ホールは大歓声に包まれた。閉幕を告げる色とりどりの風船が天井からたくさん落ちてきて、代議員たちがはしゃいでいる。

     しかし記者席にも落ちてくるようには仕掛けられていなかった。この党とメディアの「隔たり」を実感させられた4日間だった。(梅原季哉)

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