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「スピンルーム」の本心@ヘンプステッド

2008年10月17日

     パソコンや放送機材がごちゃごちゃと置かれた作業机が連なる、だだっ広い大統領選討論会の記者席。そのすぐ前に、何も置かれていない広間のようなスペースが広がる。

     この場所が、通称「スピンルーム」(情報操作部屋)。討論会が終わるや否や、両陣営から参謀役や応援団の政治家らが大挙して訪れ、記者たちに囲まれ、立ち話での取材に応じる。勝利を演出するため、「我々の候補はこんなにすばらしかった」と「情報操作」を試み、それを取材する空間であるが故の呼び名だ。

     そこで感心するのは「公平さ」だ。有力メディアのベテランが有象無象の記者たちに交じって同じように取材している。私のような外国メディアの記者だからといって、無視されることもない。

     ただ目的が「情報操作」だけに本音が聞ける保証はない。

     15日の討論会後、劣勢に立たされてきたマケイン陣営のシュミット戦略担当は、眉一つ動かさず「いい感じだ。マケイン議員は攻撃の手を緩めず、国民の懸念に直接答えることができた」と主張した。

     強気一点張りの彼の口調からは、あらかじめ用意していた「我々は勝った」という答えを「解凍」しているだけのような印象を受けた。

     本心から勝ったと思っていたのか――11月4日の投開票の後になってもおそらく分からないのだろう。(梅原季哉)

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