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ご祝儀ムード さていつまで

2008年11月13日

     話し好きのアメリカ人は、飛行機に乗るといつも隣の見知らぬ客とおしゃべりに興じる。大統領選の取材で各地を行き来する機中、何度、政治談議のお相手をしたことか。

     誰もが二言目には「もうブッシュ政権はたくさん」と言った。ある男性は「世界中どこに行っても『今のアメリカは……』と言われる。ブッシュのせいで何度も気分が悪い思いをした」とこぼした。

     経済危機がマケイン氏を傷つけ、オバマ氏の勝利を決定づけたのは確かだ。だが、有権者の声を聞くと、当選の素地はやはり、現政権の体たらくと「チェンジ」のメッセージが化学反応を起こして作られたのだと思う。

     歴史的な選挙が終わった今、さてご祝儀ムードがいつまで続くかと、興奮にあえて水を差すようなことを考えている。

     就任すれば人種もイメージも無関係、実績だけが勝負だ。金融危機で痛んだ暮らしの立て直し、イラクからの撤兵。期待値が高いほど、公約が実現しなかったときの世間の落胆は大きい。

     何より政治家の不実には厳しいお国柄だ。日本の首相のように「この程度の約束を守らないのは大したことではない」などと開き直ることはないと信じたい。(堀内隆)

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