写真・図版 6月20日、菅官房長官は、従軍慰安婦問題に関する河野談話の検証結果を政府が国会に報告したことに関して、河野談話を継承するという政府の立場は変わらないと述べた。5月撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)

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 [東京 20日 ロイター] - 菅義偉官房長官は20日午後の会見で、従軍慰安婦問題に関する河野談話の検証結果を政府が国会に報告したことに関して「河野談話の見直しはせず、これを継承するという政府の立場は変わらない」と述べた。

 菅官房長官は今回の検証結果について「検証の対象は河野談話の作成当時の事実関係であり、慰安婦問題を含む歴史の研究、評価は有識者や専門家の手に委ねたい」と語った。

 さらに「国会への報告を踏まえ、今後韓国側に説明していきたい」としたうえで、韓国はもっとも重要な隣国であり、様々なレベルの対話を通じて韓国との協力関係を進めていく方針に変わりはないと語った。

 河野談話作成にかかわった石原信雄元官房副長官が今年2月の衆議院予算委員会で、元慰安婦の聞き取り調査結果について裏付け調査は行っておらず、談話作成過程で韓国側と意見のすりあわせがあった可能性がある、などと証言したことに関し、政府は実態を把握するために民間有識者による検討チームを設けて、検証作業を行っていた。 

 報告書では従軍慰安婦に関する聞き取り調査については「事後の裏づけ調査や他の証言との比較は行われなかった」と指摘している。