写真・図版 2月16日、ウクライナ東部のデバリツェボでは、停戦発効後も政府軍と親ロシア派武装勢力の間で戦闘が続いている。ウクライナ東部で16日撮影(2015年 ロイター/Gleb Garanich)

[PR]

 [VUHLEHIRSK(ウクライナ) 16日 ロイター] - ウクライナ東部のデバリツェボでは、停戦発効後も政府軍と親ロシア派武装勢力の間で戦闘が続いている。こうした状況を受け、政府も重火器を撤去できないと主張しており、停戦合意の履行が早くもあやぶまれている。

 デバリツェボは親ロ派が支配する2つの地域に挟まれた交通の要衝。15日の停戦発効後、東部の他の多くの地域で戦闘が沈静化したものの、1月以降親ロ派が勢力を拡大してきたデバリツェボでは、同勢力が停戦の履行を拒否。ウクライナ軍を包囲している。

 親ロ派のある戦闘員は「ここには停戦はない。デバリツェボはわれわれの領土だ」と話し、戦闘は政府軍に責任があると指摘した。

 親ロ派幹部のエドゥアルド・バスリン氏は、ウクライナ軍が過去24時間に27回停戦に違反したと述べた。

 一方、ウクライナ政府軍は停戦発効後に東部で軍が100回以上攻撃され、兵士5人が死亡したと明らかにした。このような状況では重火器は撤去できないと主張している。

 親ロ派指導者デニス・プシリン氏も「相互に装備を撤去する」ことにのみ応じる用意があると表明した。

 親ロ派はウクライナ軍が武器を手放せば、デバリツェボから安全に退去できるようにするとしているが、政府軍報道官はこれを拒否。「ミンスク合意に基づき、デバリツェボはわれわれの地だ。退去はしない」と述べた。