写真・図版新型コロナウイルス感染が広がったイタリア北部の町ヴォーで実施された大規模検査から感染者の40%が無症状だったことが示され、無症状患者の特定や隔離が大規模な流行を阻止する上で重要である可能性を示唆した。写真はローマ・テルミニ駅のようす。3日撮影(2020年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

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 [ロンドン 30日 ロイター] - 新型コロナウイルス感染が広がったイタリア北部の町ヴォーで実施された大規模検査から感染者の40%が無症状だったことが示され、無症状患者の特定や隔離が大規模な流行を阻止する上で重要である可能性を示唆した。

 ヴォーは国内で初のコロナ感染者が出た後、2月21日に町全体を14日間封鎖し、その間に住民ほぼ全員に2回の検査を実施した。人口は約3200人。

 ロックダウン(都市封鎖)直後の検査では、住民の73人に陽性反応が出たが、2週間後の検査では29人に減少した。

 いずれの検査でも陽性者の約40%が無症状だったが、症状の有無に関係なく感染者は隔離され、同町での感染は数週間以内に収束した。

 検査の分析を主導したパドヴァ大学及びインペリアル・カレッジ・ロンドンのアンドレア・クリサンティ教授は「症状の有無に関係なく市民全員を検査すれば、ウイルス流行制御の一助となる」と述べた。

 クリサンティ教授は、世界保健機関(WHO)が指針に掲げる以前に、イタリアでコロナ検査の徹底を提唱したことで知られる。