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 [ケープタウン 24日 ロイター] - 南アフリカのゴーダン財務相は24日、向こう3年間の歳出計画を示した議会に対する予算報告で、歳出削減などを通じて2016/17年度財政赤字の対国内総生産(GDP)比率を、15/16年度の3.9%から3.2%まで引き下げる方針を表明した。

 ただ投資家の不安は解消されず、通貨ランドは3%超下落し、国債利回りは上昇した。

 予算報告には、さまざまな歳出削減措置や公務員数の凍結、不動産売却、燃料、アルコール飲料といった分野における増税が盛り込まれた。

 ゴーダン財務相は「われわれは手元にないお金は使えないし、返済能力を超える借り入れもできない。経済成長を上向かせてより多くの歳入を生み出せるようになるまで、自らを厳しく律していかなければならない」と強調した。

 ゴーダン氏は、各種増税によって16/17年度に181億ランドの追加的な歳入が得られると説明。同時に今年の経済成長率は0.9%と、以前想定していた1.7%よりも下振れる可能性があるとの見通しを示した。

 成長率がこうした伸びにとどまれば、南アフリカが2009年に景気後退を脱して以降では最低になる。

 格付け会社が南アフリカの格付けを投資適格級未満に引き下げる可能性があると警告している中で出された今回の予算報告について、市場の声は厳しい。

 NKCアフリカン・エコノミクスのエコノミスト、バート・ステメット氏は「問題は、今後数カ月内に南アフリカが投資適格級の格付けを失わないで済む上で十分かどうかだ。われわれは恐らく不十分だと考えており、予算報告公表直後にランドが急落したのは市場もそう思っていることを表している」と述べた。

 ムーディーズは、17/18年度と18/19年度に見込まれる財政赤字を削減するのに必要な措置がまだ明らかにされておらず、成長率見通しは今年が0.5%、来年が1.5%という同社の予想に比べてまだ楽観的過ぎると指摘した。

 フィッチは今後2年間の経済成長は干ばつや財政と金融の引き締めで抑制されるとみている。

 フィッチとスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は現在、南アフリカの格付けを投資適格最下位の「BBBマイナス」に、ムーディーズは投資適格級で下から2番目の「Baa2」としている。