写真・図版9月12日、欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のユンケル委員長は、欧州議会で行った施政方針演説で、英国のEU離脱(ブレグジット)後に同国との緊密な貿易・安全保障関係を築くと改めて表明する一方、EUはブレグジットを巡る主要条件で譲歩しないと言明した。ロンドンで6月に撮影(2018年 ロイター/Henry Nicholls)

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 [ストラスブール 12日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関、欧州委員会のユンケル委員長は12日、欧州議会で行った施政方針演説で、英国のEU離脱(ブレグジット)後に同国との緊密な貿易・安全保障関係を築くと改めて表明する一方、EUはブレグジットを巡る主要条件で譲歩しないと言明した。ユンケル委員長は、ブレグジット後に英国がすべてのルールを守ることなしに、EUの単一市場の一部のみに参加することは認めないと述べた。

 同委員長はブレグジットについて「引き続き深く遺憾に感じるものの、EUを離脱するという英国の決定を尊重する」と述べた。その上で「EUを離脱すれば加盟国が持つ特権的な地位は認められなくなるということを理解するよう英国政府に求める」とした。

 また英国がEU離脱後も、政治、経済、安全保障の面で非常に近い隣国かつパートナーとなると述べた。

 英領北アイルランドとEU加盟国アイルランドの間の国境については、「欧州委員会、欧州議会、加盟国は常にアイルランドに忠誠と連帯を示す」とし、「北アイルランドとの間のハードボーダー(厳格な国境管理)を回避するためのクリエイティブな解決法を模索する」と述べた。

 あるEU高官は、EUが姿勢を軟化させていると示唆することは「誤ったシグナル」を送ることになると述べ、EUの指導者らがバルニエ首席交渉官に対する指示を再調整する可能性があるとの見方を否定した。

 ユンケル委員長は「英国がEU離脱後に新たな壮大なパートナーシップを展開するというメイ英首相の提案を歓迎する」とし、英国とEUの自由貿易地域がこうしたパートナーシップの出発点となるとする考えに同意すると語った。

 

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