写真・図版 1月11日、ミャンマーのヤンゴンの裁判所は11日、国家機密法違反の罪で禁錮7年の判決を言い渡されたロイターの記者2人の控訴審で、弁護側から無罪の証明に十分な証拠の提供がないとして控訴を棄却した。写真はヤンゴンの裁判所前で取材に応じる2記者の妻たち(2019年 ロイター/Ann Wang)

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 「ヤンゴン 11日 ロイター] - ミャンマーのヤンゴンの裁判所は11日、国家機密法違反の罪で禁錮7年の判決を言い渡されたロイターの記者2人の控訴審で、弁護側から無罪の証明に十分な証拠の提供がないとして控訴を棄却した。ロイター記者のワ・ロンとチョー・ソウ・ウーは、イスラム教徒少数民族ロヒンギャに関する極秘資料を警察から不法に入手した容疑で、9月にヤンゴンの裁判所で有罪判決が言い渡された。

 ロイターのスティーブン・アドラー編集主幹は「きょうの判決でまたもワ・ロン記者とチョー・ソウ・ウー記者に不正義がもたらされた。彼らは、権力者が真実を沈黙させようとしているという1つの理由で投獄されている」との声明を発表。

 「報道は犯罪ではない。ミャンマーがこの誤りを正すまで、国内の報道に自由はなく、法の支配と民主主義に向けた取り組みには疑問の目が向けられる」とコメントした。

 控訴審の裁判官は「報道関係者の倫理にのっとって行動したという被告の主張は受け入れ難い。(容疑が)仕組まれたものとも言えない」と述べた。

 裁判所の外で欧州連合(EU)のクリスチャン・シュミット駐ミャンマー大使は「判決は誤審で、ミャンマーの司法制度の独立性に大きな懸念を抱かせるもの」と述べた。

 弁護団は、被告の記者2人と最高裁への控訴の選択肢について話し合うとし、「判決に大きく失望した」とコメントした。