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 [ベルリン 8日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は8日、過激派組織「イスラム国(IS)」はシリアでの支配領域をほとんど失ったものの、壊滅から程遠いとの考えを示した。

 メルケル氏は独情報機関の連邦情報局(BND)のベルリン本部落成式であいさつした。トランプ米大統領がISは敗北したと語ったのとは相反する発言。メルケル氏はシリア情勢を監視するのはBNDの重点事項の一つだと語った。重点事項にはサイバー攻撃への対処や民主主義国の選挙に影響を及ぼす偽ニュースも含まれる。

 メルケル氏は「ISは支配領域から追い出されたが、不幸なことにISが消滅したことは意味しない。ISは非対称戦闘組織に姿を変えた。もちろんそれは脅威だ」と語った。

 トランプ氏は6日、早ければ来週にも有志連合がISの支配領域を完全制圧したと公式に宣言すると語っていた。トランプ氏は昨年12月にも「ISが敗北した」とツイートしていた。

 トランプ氏は4月末までにシリアから米軍を撤収したい意向だ。これに対し欧州の同盟国は、シリア内戦を終結させる和平計画がない中で撤収すれば、再びISが勢力を盛り返すと警戒している。