写真・図版7月17日、ロシア政府系のロシア直接投資基金(RDIF)を率いるキリル・ドミトリエフ氏は、英製薬アストラゼネカと締結した新型コロナウイルスワクチン製造を巡る契約を明らかにし、サイバー攻撃を通じたワクチン情報盗難を巡る疑惑を否定した。写真は2016年2月、ロシア南部のソチで記者会見するドミトリエフ氏(2020年 ロイター/Alexander Zemlianichenko)

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 [モスクワ 17日 ロイター] - ロシア政府系のロシア直接投資基金(RDIF)を率いるキリル・ドミトリエフ氏は17日、英製薬アストラゼネカ<AZN.L>と締結した新型コロナウイルスワクチン製造を巡る契約を明らかにし、サイバー攻撃を通じたワクチン情報盗難を巡る疑惑を否定した。

 英・米・カナダ当局は前日、ロシアが支援するハッカー集団が新型コロナワクチンや治療法の研究・開発に関する情報を標的に世界の研究機関にサイバー攻撃を仕掛けていると非難する声明を発表した。

 ドミトリエフ氏はロイターに対し、国内製薬大手Rファームがアストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発する新型コロナワクチンを国内で製造する方針で、ロシア政府とアストラゼネカがすでに合意しているとし、「情報を盗む必要は全くない」と言明した。

 アストラゼネカはコメントを控えている。先月には、ロシアなど複数諸国とワクチン候補の供給を巡り協議していると明らかにしていた。

 ドミトリエフ氏はまた、国内で独自に開発するコロナワクチンが来月に規制当局から認可され、9月にも一般使用を開始する見通しとし、アストラゼネカとオックスフォード大が開発するワクチンは、ロシア開発ワクチンの補完が目的とした。