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6月豪小売売上高が予想外の減少、市場はクリスマス前の利下げ織り込み開始

2008年7月31日

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 [シドニー 31日 ロイター] 6月の豪小売売上高は、過去6年で最大の減少率を記録した。豪経済が豪準備銀行(RBA、中銀)の想定以上に減速しているとの懸念が強まり、早期利下げ観測が浮上。豪ドルは売られた。

 豪統計局が31日発表した6月の小売売上高は、季節調整済みで前月比1.0%減少した。アナリストの予想(同0.2%増)に反して減少。しかも、2002年6月以来の落ち込みを記録した。4─6月は前期比0.6%減。これもほぼ8年ぶりの減少率だった。

 同日RBAが発表した6月の信用状況に関するデータは、高金利や信用収縮で企業や個人の借り入れの伸びが鈍化していることを示した。

 一方で6月の貿易収支は黒字に転換した。しかし、小売りと信用状況の弱さの方が注目され、市場はクリスマスまでの利下げを織り込んだ。

 シティの市場経済担当共同責任者、ステファン・ハルマリック氏は「高金利と市場の軟調、ガソリン価格の上昇が需要を急速に減退させているのは明らか。一連の指標で、利下げは来年初めでなく年内との見方が強まったと思う」と述べた。

 RBAは、需要やコアインフレを抑えるために過去1年間に4回利上げを行った。

 小売り指標で見る限り、その効果は十分過ぎるほどあったようだ。小売売上高は、豪国内総生産(GDP)の約23%を占める。雇用でも、小売セクターは全体の約15%を占める。

 リーマン・ブラザーズのリサーチディレクター、スティーブン・ロバーツ氏は「国内支出に関連するすべての指標が弱かった。これは第2・四半期の国内総生産(GDP)統計が比較的軟調となることを示唆している」と指摘し、RBAの次の政策変更は利下げとなる可能性が高いとみている。

 6月の財・サービスの貿易収支(季節調整済み)は4億1100万豪ドルの黒字となった。石炭や鉄鉱石の価格上昇が寄与し、予想(ロイターまとめで5000万豪ドルの黒字)を大きく上回る黒字に転換した。今回、5月の赤字も減額修正された結果、黒字だった4月も加えた第2・四半期の貿易収支は、第1・四半期より改善した。

 UBSのチーフエコノミスト、スコット・ハスレム氏は、一連の経済指標を受けて「今後1年の豪経済にとって重要な課題の一つが鮮明になった」と述べ、金利感応度の高い消費者や住宅セクターは減速基調を示す一方で貿易統計は、最近の石炭・鉄鉱石価格の上昇を背景に急回復していると説明し、これらの影響が今後数カ月どう出るかが、RBAの利下げがクリスマス前かそれとも来年になるかを判断する材料になる、と指摘した。

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