[ワシントン 3日 ロイター] 米大統領選で民主党の大統領候補バラク・オバマ氏(47)と共和党の大統領候補ジョン・マケイン氏(72)は3日、激戦州を回り、最後の応酬をして、選挙戦を締めくくった。
世論調査でオバマ氏がリードを奪う中、マケイン氏は歴史的な逆転を狙う。約2年に及んだ選挙活動を終え、多くの聴衆に迎えられた両候補は、それぞれの地元(オバマ氏はイリノイ州、マケイン氏はアリゾナ州)に戻って4日の米国民の審判を待つ。
いずれの候補が勝利しても、落ち込む米国経済の建て直しやイラクやアフガニスタンでの戦争、5000億ドルに近づいている財政赤字への対処、唯一のスーパーパワーとしての輝きを回復することといった非常に大きな課題がいくつも待ち構えている。
不人気のジョージ・W・ブッシュ大統領の後任を決める今回の選挙への関心は高い。数百万人の米国人が既に期日前投票を終えており、選挙管理当局は、4日当日の投票所における長い列に備えていた。
両候補とも選挙戦最終日は、フロリダ州でスタートした。同州は2000年の大統領選で投票の再集計が行われ、最終的にブッシュ大統領が勝利したことで知られる。マケイン氏は、敗北を免れるためには同州を落とせない。マケイン氏はフロリダ州を皮切りに、22時間で7つの州を回った。
マケイン氏は、テネシー州でオバマ氏はリベラルな政策を推し進めるために増税しようとしていると訴えた。「(オバマ氏は)米国政治の最も左に寄っていて、そこから離れられない」と語った。
オバマ氏はフロリダ州ジャクソンビルで、マケイン氏はブッシュ大統領とは異なる立場を取ったこともあるが、「この選挙の主要なテーマである経済に関しては、あらゆる場面でジョージ・ブッシュを支持した。それがありのままの真実だ」と述べた。
悲しいニュースもある。オバマ氏の祖母、マデリン・ダンハムさんが3日、がんのため亡くなった。オバマ氏は先月、ハワイを訪れダンハムさんを見舞っていた。
2年にわたる選挙戦は20億ドルかかったとみられている。選挙戦は、投票日当日まで行われる予定で、マケイン氏はアリゾナ州で投票を済ませた後、コロラド州とニューメキシコ州に立ち寄る予定だ。
オバマ氏は有権者への最後の呼びかけを4日、共和党支持者の多いインディアナ州の州都、インディアナポリスで行う。インディアナでは今回、オバマ氏が勝利するかもしれないとみられている。
大統領に当選するために必要な選挙人数270を獲得する方法がオバマ氏にはいくつもある。一方、マケイン氏の勝利への道は険しい。ブッシュ大統領が2004年に勝利した州を守り、伝統的に民主党を支持のペンシルバニア州を奪う戦略だ。
共和党のストラテジストでブッシュ大統領を勝利に導いた立役者のカール・ローブ氏は、自身のウェブサイトで、世論調査を分析にした結果では、オバマ氏がマケイン氏に選挙人数338対200で勝利する可能性があるとの見方を示した。
4日の連邦議会選挙では、民主党が上下両院で議席数を増やしそうだ。下院は435議席のすべて、上院は100議席のうち35議席が改選される。