[北京 18日 ロイター] 世界保健機関(WHO)の中国駐在代表マイケル・オレアリー氏は18日、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所からの放射性物質拡散は局所的なものにとどまっており、現時点で人体への差し迫ったリスクはないとの見方を示した。
福島第1原発では17日、使用済み燃料プールを冷却するため、陸上自衛隊のヘリコプターから3号機への散水を実施。警察の放水車や自衛隊の消防車からの放水も行うなど、最悪の事態回避へぎりぎりの対応が続いている。18日も放水が続く見通しで、注水ポンプ稼働のための電源確保に向けた作業も続いている。
各国当局は、同原発からの大規模な放射能漏れが深刻な健康被害をもたらす恐れを警戒しており、中国など近隣諸国は放射線レベルの監視体制を強化している。