[サンパウロ 21日 ロイター] ブラジル中央銀行が21日公表した週間調査によると、調査対象のエコノミストは、2011年の成長率見通しを下方修正する一方、インフレ見通しに関しては引き上げた。
今週の調査では、2011年のIPCA消費者物価インフレ率のエコノミスト予想が前回の5.82%から5.88%に上昇した。ブラジル中銀は、今年のインフレ目標を4.5%プラスマイナス2%ポイントとしている。
中東・北アフリカの政情不安を背景とするガソリン価格の上昇を受けて、最近インフレ期待が世界的に高まっているが、エコノミストはこれに加え、ブラジル中銀がこれまでに十分なインフレ抑制措置を講じていないのではと懸念している。
一方、11年の成長率見通しは、前週の4.10%から4.03%に鈍化した。
2012年のインフレ率見通しは4.8%で据え置かれた。
主要政策金利の見通しは2011年末時点が12.5%で、12年には11.25%に低下すると見込まれている。