8月16日、IAEAは、昨年の福島第1原子力発電所の事故を受けてもなお、世界の原発への関心が高いとする報告書を発表。写真は福島第1原発で5月撮影(2012年 ロイター)
[ウィーン 16日 ロイター] 国際原子力機関(IAEA)はウェブサイト上で16日、昨年の福島第1原子力発電所の事故を受けてもなお、世界の原発への関心が高いとする報告書を発表した。約30カ国が原発の導入を検討もしくは計画しているという。
報告書は「原発を導入する国の中では関心が依然として高い」と指摘。「福島第1の事故により一部の国で立場の転換が起こったり、待ちの姿勢が取られたりしたが、原発の導入を検討もしくは計画している国は引き続き関心を示している」とした。
IAEAは世界の原発の発電能力は2030年までに35─100%拡大すると予想。極東で最も増えるといい、これは前回の報告と一致する。
稼働中の435基に加え、現在は62基が建設中。1979年に建設がピークを迎えていた時の233基からは減少したものの、1995年─2005年の30─40基に比べると増加した。
IAEAは2005年以降、原発への関心を高めた化石燃料価格の変動や環境問題といった要因は変わっていないと指摘。アラブ首長国連邦(UAE)やトルコ、ベラルーシ、バングラデシュ、ベトナムでは、福島の事故後でも、原発導入に向けた具体的な動きがみられると付け加えた。
原発導入の検討もしくは計画を行っている29カ国中、アジアやアフリカが大半を占める。