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焦点:オバマ大統領の2期目は「戦闘モード」、行き過ぎへの懸念も

:1月8日、およそ2週間後に2期目の就任式に臨む米国のオバマ大統領は、既に「戦闘モード」を全開にしている。写真は2日撮影(2013年 ロイター/Jonathan Ernst)1月8日、およそ2週間後に2期目の就任式に臨む米国のオバマ大統領は、既に「戦闘モード」を全開にしている。写真は2日撮影(2013年 ロイター/Jonathan Ernst)

 [ワシントン 8日 ロイター] およそ2週間後に2期目の就任式に臨む米国のオバマ大統領は、既に「戦闘モード」を全開にしている。

 年末の「財政の崖」問題では、共和党の足並みの乱れを利用し、戦闘的なアプローチで合意に持ち込んだ。また、コネティカット州ニュータウンのサンディフック小学校で起きた銃乱射事件を受けた銃規制問題でも、強硬姿勢を示している。直近の事例では、強い反対意見を無視する形でチャック・ヘーゲル元上院議員(共和党)を国防長官に指名した。

 オバマ大統領は、もう再選を目指す必要がなく、より自由に振舞うことができると感じているのかもしれない。1期目には、共和党に対して融和的過ぎると、リベラル派の支持者から苦情が出ることも多かった。

 このように自信を強めるオバマ大統領に対して、行き過ぎのリスクを警告する声も一部で上がっている。オバマ大統領はむしろ、財政問題の解決に向けて共和党との信頼関係を築く必要がある、という主張だ。

 オバマ大統領は7日、パネッタ国防長官の後任にチャック・ヘーゲル元上院議員(共和党)を指名した。イスラエルやイランに関する過去の対応をめぐり反対意見も上がるなか、上院での承認難航が予想される。

 あえて指名を強行した背景には、閣僚候補者がポストへの就任を阻まれる事態はもう許さない、という大統領の強い決意があるもようだ。

 オバマ大統領は先月、ライス国連大使の国務長官指名を断念。リビアの米領事館襲撃事件への対応を理由に、共和党が強く反対したためだ。

 こうした確執があったことから、週末にヘーゲル氏の国防長官指名の話を聞いた共和党のグラハム上院議員は「挑戦的だ」と漏らしたという。

 オバマ大統領の元側近は、閣僚人事をめぐる攻防について、オバマ大統領が2期目のスタンスを内外に示す好機だった、と話す。つまり「良い人になるのはやめる、言いなりにはならない」というメッセージだ。

 フォーダム大学の政治学者、コスタス・パナゴポウロス氏は「大統領は選挙から解放されたと感じている。政治的な力があると考えており、それを行使するのに時間を無駄にするつもりはないようだ」と述べた。

 <オバマ大統領「債務上限問題では交渉せず」>

 議会は年末の「財政の崖」問題で、富裕層増税や歳出強制削減先送りで合意、経済が大混乱に陥る事態はひとまず回避された。共和党は増税反対という中核的な理念を捨てざるを得なくなり、富裕層増税などを通じ財政問題に対処すると公約していたオバマ大統領の勝利となった。

 大統領と議会は3月末までに、16兆4000億ドルの債務上限引き上げ、ひとまず凍結された850億ドルの歳出強制削減の行方、一時措置失効後の政府の資金調達を支援する法案可決で合意する必要がある。

 債務上限問題では、オバマ大統領は議会に速やかな引き上げを要求、交渉はしないと宣言している。大統領側は、米国がデフォルトに追い込まれても、国民は大統領ではなく共和党を非難すると考えている。

 上院予算委員会のセッションズ議員(共和党)は、オバマ大統領が交渉を拒否していることについて「明らかに行き過ぎ、傲慢(ごうまん)だ」と憤る。

 財政交渉をめぐるオバマ大統領の強気姿勢は、移民制度改革や銃規制など、それ以外の課題に取り組む上ではマイナスに働くかもしれない。

 (Matt Spetalnick記者;翻訳 吉川彩;編集 山川薫)

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