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[キャンベラ 2日 ロイター] - オーストラリア政府は2日、2013/14年度の国内総生産(GDP)伸び率と歳入の見通しを下方修正した。また、新たな銀行預金課税は2016/17年度までの財政黒字達成に寄与するとの見解を示した。
政府は、中国がけん引していた鉱山ブームの終了が企業利益を圧迫し、失業率上昇を招くとの見通しを示した。
ボーウェン財務相の発表によると、2014年6月30日までの2013/14年度のGDP伸び率見通しは2.5%。5月時点の予想の2.75%から下方修正された。財政赤字見通しは301億豪ドル。5月時点の赤字見通しは180億豪ドルだった。
5月の予算発表以来、今後4年間の歳入見通しは、法人税収97億豪ドルの減少を含めて330億豪ドル減少し、政府は新たな歳出削減や増税の検討を迫られている。
財務相は「オーストラリアは経済移行期にある。危機ではないが、慎重な経済運営を必要とする時期だ」と発言。「この移行は中国の鉱山投資ブームの終了によってもたらされた」と述べた。同相はまた、「過去最高の鉱山投資ブームから生産と輸出が大きく成長するモデルへの資源セクターの移行が現在起きている」と指摘。「これは非鉱山セクターが将来の成長をけん引する必要があることを意味する」と述べた。
<銀行預金課税>
政府は新たな銀行預金課税について、2016年1月からの開始を確認。最終的な税率は銀行との協議後に決定する予定だが、2017年7月までに7億3300万豪ドルの税収を見込んでいる。2016/17年度には40億豪ドルの財政黒字となると予測した。
政府の純債務見通しは2014/15年度までに2120億豪ドル、対GDP比13%でピークとなると発表。5月時点の1916億豪ドル、対GDP比11.4%から引き上げた。
政府はまた、2013/14年度と14/15年度の失業率見通しは6.25%とし、5月時点の予想5.75%から引き上げた。
修正された見通しは、中銀が8月6日の会合で政策金利を過去最低の2.5%に引き下げるとのエコノミスト見通しを支える内容となった。
政府は1日にたばこ税の増税を発表しており、今後4年で53億ドル(47億米ドル)の税収を見込んでいる。
6月に首相に返り咲いたラッド首相は、総選挙を間近に控え労働党の人気回復に躍起。ただ、保守勢力は依然優勢の状況にある。
首相はいつでも総選挙の実施を決定できるが、現時点では9月7日か9月21日との観測が広がっている。
*内容を追加します。
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朝日新聞国際報道部