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【スパイシー!ソウル】
 
『シルミド』など韓国映画の4大作、日本公開!

3月の第3週、ソウルの千戸洞(チョノドン)にある中規模映画館では、昨年12月24日に封切られた『シルミド』が、まだ上映中だった。(一部大規模映画館では第4週現在も上映中)
3月の第3週、ソウルの千戸洞(チョノドン)にある中規模映画館では、昨年12月24日に封切られた『シルミド』が、まだ上映中だった。(一部大規模映画館では第4週現在も上映中)

鄭 銀淑(チョン・ウンスク) プロフィール

 『殺人の追億』『スキャンダル』『シルミド(シルミ島)』『ブラザーフッド』。

 3月末から6月末にかけて、韓国映画の4大作が日本で公開されます。ペ・ヨンジュン、イ・ミスク、チョン・ドヨン、ソン・ガンホ、アン・ソンギ、ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、ウォン・ビンなど、出演する俳優の顔ぶれを見ただけでも、期待は大いに高まります。

 今回はそれぞれの作品の見どころや豆知識をお伝えしましょう。

■『殺人の追憶』

 『JSA』のソン・ガンホ扮する“足で捜査する田舎刑事”と、『気まぐれな唇』のキム・サンギョン扮する“頭で捜査する都会刑事”のコントラストが見もの。特にソン・ガンホの泥臭い演技は笑いどころ満載です。

 例えば、ソン・ガンホが取調べ(拷問?)の合間に、 容疑者と一緒にジャージャー麺を食べながら、テレビの刑事ドラマ『捜査班長』に釘付けになるシーン。1989年まで20年に渡り放送されたこのドラマは、日本でいえば『太陽にほえろ』に当たり、人情味あふれる刑事たちが登場して人気がありました。本物の刑事と容疑者がしばし拷問を忘れ、刑事ドラマに夢中になるという描写も可笑しいのですが、ジャージャー麺を食べ終わるやいなや、刑事が容疑者を蹴り倒して再び拷問を始めるという無節操さも、少々残酷ですが笑ってしまいます。

■『スキャンダル』

 『冬のソナタ』の大ヒットで、アジア全域のスターとなった俳優ペ・ヨンジュンが、トレードマークのメガネを外し、李朝時代の貴族の姿で登場するこの映画。日本では純愛のシンボル的存在である彼が見せるあられもないシーンの数々は、日本の熱狂的ファンがショックを受けるのではと、心配になってしまいます。

 ドキッとさせられるのは、ストレートな濡れ場だけではありません。ペ・ヨンジュンが目当ての女性から来た手紙を読みながら微妙に表情を歪めていると思ったら、突然「サルサル チョムヘラ(もっとソフトにやれ)」と言うので何かと思ったら、お付きの女性の顔が股間に埋められていたり。

 庭で体操するシーンでは、ペ・ヨンジュンが真面目な顔で自らの股間を左手で握り、右手は下腹部あたりを上下するという珍妙な姿がなんともいえません。これは、どうやら精力を増進させるための“気”を、大事なところに集める体操のようで、精力増進と聞くとすぐに飛びつく韓国男性の間でも話題になりました。

■『シルミド(シルミ島)』

 2004年2月、わが国では韓国映画が全上映作品中80%を超えるシェアを達成しました。その牽引役となったのが、史上初めて1100万人動員を記録した『シルミド』です。この作品は、金庫破りの罪で服役中だった著者ペク・トンホが、そこで出会った特殊部隊出身者の話に触発され創作した小説『シルミド』(日本語版は5月、幻冬舎より発売)がベースになっています。

 1971年、無人島に死刑囚や無期囚を集め、秘密裡に養成された金日成暗殺部隊が、作戦の中止と待遇の悪さに業をにやし、バスを乗っ取ってソウルの大統領官邸を目指す──。この虚実入り混じったストーリーは、韓国人にとっては胸が痛いところもありますが、映画としては涙あり、笑いありのエンタテインメント作品に仕上がっており、2時間はアッという間に過ぎて行きます。

 史実を元にしているだけに、少し知識があると、この映画はグンと見応えあるものになります。例えば、シルミ島部隊員が合唱する軍歌調の歌。これは日本が朝鮮半島を殖民支配していた時代に、抗日武装闘争をしていた共産主義者たちの愛唱歌で、南北分断後は北朝鮮側の革命歌として知られています。実際のシルミ島部隊員がこの歌を歌った事実はありませんが、映画では北朝鮮軍を偽装するために歌を覚えさせられたという設定になっています。この歌を歌うシーンが2回挿入されていることから、保守派の民族団体が「国家保安法(反共法)違反だ!」と、カン・ウソク監督を糾弾する事件もありましたが、若者たちはこの歌を着メロにして楽しんでいました。これも時代の変化を感じさせる出来事ですね。

■『ブラザーフッド(太極旗を翻して)』

 『シルミド』に続いて1000万人動員を達成した歴史超大作。両作品とも史実を元にしたストーリーですが、『シルミド』の主演俳優たちが“モムチャン”(グッドシェイプ)なのに対し、こちらはチャン・ドンゴンとウォン・ビンという2大美男俳優による“オルチャン”(イケメン)な布陣といえるでしょう。

 『ブラザーフッド』は1950年に勃発した朝鮮戦争で、兄が北に、弟が南にと引き裂かれるストーリー。朝鮮戦争が1953年に休戦、南北が相互に工作員を暗躍させる冷戦時代が長く続いた。1968年には北朝鮮ゲリラによる朴正煕大統領暗殺未遂事件が発生。その報復として、『シルミド』で描かれる金日成暗殺を目的とした特殊部隊が創設された──という歴史の流れを知っておけば、両作品のポイントがつかみやすくなり、感情移入もしやすくなると思います。

 この映画の見どころはなんといってもリアルな戦闘シーン(生々し過ぎて目を覆いたくなるシーンも……)ですが、エキストラ400人の人海戦術+CGによる「避難民の行列」と「中国共産党軍の登場」も実に壮観です。是非大きなスクリーンでご覧になることをお勧めします。 (04/03/31)


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