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国際支援の現場から

チャド:首都での戦闘を逃れて

2008年03月06日

国境なき医師団@チャド

 2月2日にチャドの首都ンジャメナで政府軍と反政府勢力の間の戦闘が起き、死者270人以上、負傷者約1000人という多数の犠牲者が出た。この非常事態を受けて、数万の人びとがンジャメナから15km離れた隣国カメルーンの国境の町、クセリへと避難した。国境なき医師団(MSF)はチャドから到着する難民を援助するために、カメルーンに医療スタッフとロジスティシャン(物資調達管理調整員)を追加派遣し、緊急援助プログラムを開始した。

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[1](C)Alois Hug/MSF

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[2](C)Alois Hug/MSF

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[3](C)Alois Hug/MSF

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[4](C)Alois Hug/MSF

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[5](C)Alois Hug/MSF

 首都は数週間のうちに徐々に平穏を取り戻し、多くの人びとがチャド国内に戻ったが、2月26日現在も、推定で3000人から5000人が戦闘を恐れ、未だにクセリに留まっている。

[1]ンジャメナを逃れ、国境の橋を渡ってカメルーンへと移動する難民。2月7日にMSFのチームがクセリに到着した時点で、難民は推定で3万7000人にのぼった。クセリの町全体に住民と混ざって散在しているため、その数を正確に把握するのは困難である。

[2]多くの難民はほとんど所持品がないまま樹木の下や学校に身を寄せており、食糧、清潔な水、仮の住居、一次医療を必要としていた。MSFは簡易調査の後に活動を開始し、難民が集まっている集落に複数の診療所を設置した。医療チームは下痢や呼吸器感染症、マラリアの症例を多数発見しており、そのうち重症の患者については、MSFが救急医療サービスを増強しているクセリの中央病院に移送した。

[3]MSFがクセリの町中に設置した診療所の様子。MSFは無料での医療ケアを町中の診療所3カ所とクセリ中央病院の外来部門で提供しており、一日平均400件の診察を行っている。中央病院内では、MSFの外科チームが2月6日から活動を行っている。

[4]2月13日には、推定3万人の難民が集まっているマダナ・キャンプで、難民およびクセリの住民5600人を対象にはしかの集団予防接種を行った。劣悪な生活環境下ではしかが流行すれば、多くの命が奪われる恐れがある。

[5]一方首都ンジャメナの病院には負傷者が殺到し、MSFは2週間のうちに120人以上を治療した。砲弾の破片を浴びた6才の女の子の父親、アーメッド・Kは語る。「中に入ると3人の遺体がありました。けが人も3人いました。私の娘と他の子ども2人です。ひとりは腕が切断されていました。一番近くの診療所は閉まっており、総合病院も患者で満杯でした。」Kと家族がンジャメナから避難するのはこれで4度目のことだ。

 MSFのチャドにおける活動の詳細はこちらから


【インフォメーション】

■MSF DAY 2008

 2007年に引き続き2008年も国境なき医師団のイベント「MSF DAY」を開催することが決定しました。会場でしか見ることができない国境なき医師団制作のドキュメンタリーフィルムの上映会、そして海外派遣スタッフによる講演会を通じ、人道援助とは何かを来場者の皆さんとともに考える一日です。今年は札幌、福岡、仙台など国内7都市で開催。詳細については、随時こちらでお知らせします。

■2007年、10の最も報じられなかった人道的危機

 国境なき医師団は毎年、年間を通じて世界で最も注目を浴びず、報道されることの少なかった人道的危機ワースト10のリストを発表しています。その目的は、メディアの関心の外側で、出口の見えない危機にとらわれ続ける人びとの窮状を訴えることにあります。内戦で民間人が戦火にさらされるスリランカ、人道危機がいまだに去らないチェチェン、武力衝突で苦境に陥る中央アフリカ共和国の一般市民など、世界にはニュースに流れない危機が存在します。特集ページはこちらから。

■命を救うために毎日できることは何だろう。

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 毎月、派遣希望者を対象に海外派遣スタッフ募集説明会を開催しています。

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