ホワイトハウスで12日、最後の記者会見に臨むブッシュ米大統領=AP
【ワシントン=小村田義之】8年の任期を終えようとしているブッシュ米大統領は12日、ホワイトハウスで最後の会見に臨んだ。イラク戦争などでの米国の威信低下に質問が及ぶと、ブッシュ氏は強く反発。「自由の国である米国の威信は落ちていない」と強弁、怪気炎をあげた。
質問は、イラク戦争などを例に、オバマ次期米大統領らが「世界での米国の威信を取り戻さなければならない」と訴えていることについて、張本人の考えをただした。
ブッシュ氏は「我々の道徳的立場がダメージを受けたという評価には全く反対だ」と反論。「エリートの一部ではダメージを受けたかもしれない」と認めながら、多くの人々は米国が自由の国であり、偉大な希望を提供する国だと分かっている、と主張した。
イラク戦争については「欧州の一部は私たちが国際機関のお墨付きなしにイラク戦争をすべきでないと言ったが、2、3の国だ」との認識を表明。米国の威信が落ちたとの評価に反対だと繰り返した。
ブッシュ氏は「京都議定書を受け入れていれば人気は出ただろうが、私は欠陥があると思い、より建設的な提案をした」とも語った。単独行動主義への批判も「米本土がもう一度攻撃されれば無意味だ」と指摘。9・11テロ後に高揚した米メディアの対応を「覚えていますか」などと述べた。そのうえで「世界の大半の人は米国を尊敬していると思う」。一方で、「一部の人は私のことが嫌いだろう。それは分かっている」とも認めた。