【ニューオーリンズ=中井大助、北京=林望】米紙ニューヨーク・タイムズは30日、過去4カ月にわたり中国のハッカーから攻撃を受け、記者らのパスワードを盗まれたと報じた。攻撃は、同紙が昨年10月に「温家宝(ウェンチアパオ)首相の親族が巨額蓄財をしている」と報じてから始まっており、関連情報の入手が目的だったとみられる。
同紙がコンピューターセキュリティーの専門会社に依頼したところ、全社員のパスワードが盗まれ、53人のパソコンにアクセスされていた。温首相の親族について記事を書いていた上海支局長や、元北京支局長のメールアカウントも侵入されていた。ジル・エイブラムソン編集主幹は「温首相関連の報道に関する機密のメールやファイルがアクセスされたり、ダウンロードされたりした形跡はない」とコメントした。
同紙は侵入方法などを解析したところ、過去に中国軍と関連づけられている方法が用いられていた、と報じた。中国のハッカーをめぐっては、米通信社のブルームバーグが昨年6月に習近平(シーチンピン)国家副主席(当時)の親族の蓄財について報じてからも攻撃を受けていたという。
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朝日新聞国際報道部