イランの核兵器開発疑惑の調査で同国入りしていた国際原子力機関(IAEA)の高官級調査団が1月31日、イラン側との3日間にわたる協議を終えた。イラン原子力庁筋は同国のファルス通信に「前向きで建設的だった」と語ったが、焦点だった核関連施設への訪問はなかったという。
イランは2月以降、中部フォルドゥの地下式ウラン濃縮施設を本格的に稼働させる方針。さらに、核爆発を引き起こす実験を行った可能性が指摘されるテヘラン郊外のパルチン軍事施設など、IAEAの監視下にない施設もあり、調査団は核関連施設への立ち入りを求める意向だった。
これに対し、イランのサレヒ外相は「核施設への査察も許される」と協力する姿勢を見せていたが、イラン国営通信は31日、「調査団はどの施設も訪問しなかった」と伝えた。経緯の詳細は報じておらず、調査団が要求しなかったのか、イラン側が拒否したのかは分からない。