反体制派弾圧が続くシリアをめぐる国連安全保障理事会の協議で、欧米理事国作成の決議案から「シリアへの武器流入を防ぐため、加盟国は必要な措置を講じる」との部分を削除することで合意があったことがわかった。この文言がシリアへの武力介入につながると懸念するロシアや中国に対し、欧米側が譲歩した。
複数の安保理外交筋によると、1日午後の非公開の協議で決まった。決議案採択がシリアへの内政干渉につながることを恐れるロシアと中国は、「(シリア情勢は)外国の武力介入なしに平和裏に解決する」という一文を盛り込むことも主張しているという。
最大の争点の「アラブ連盟が打ち出した(アサド大統領からの)政権移譲を全面的に支援する」との文言を盛り込むかについては、欧米と中ロは激しく対立。2日も議論を続ける。(ニューヨーク=春日芳晃)