エジプトの首都カイロで2日夜、反軍政を訴えるデモ隊に治安部隊が催涙弾を放ち、地元メディアによると1人が死亡し、1428人が負傷した。東部スエズでも警官隊との衝突で市民2人が死亡、207人が負傷し、デモが激しさを増す可能性がある。
デモは、北部ポートサイドでサッカーの試合後に74人が死亡した1日の暴動をきっかけに始まり、批判の矛先が暴動を防げなかった軍政に向かった。ムバラク政権の崩壊後に全権を握っている軍最高評議会の早期退陣を求める声が高まっている。
カイロでは、デモ隊が治安を統括する内務省の庁舎に近づいたところ、治安部隊が催涙弾を発射。これに反発した1万人以上が庁舎周辺を埋め、「軍政を倒せ」などと連呼した。女性会社員のファドゥワさん(24)は「軍最高評議会は前政権と同じだ。評議会が退陣するまで我々はここから動かない」と話した。弁護士のラミーさん(34)は「この対応は反発を強める。デモは大きくなる一方だ」と話した。(カイロ=杉山正)