シリアのアサド政権による民衆弾圧を受け、エジプトや欧州など各地のシリア大使館前で3日から4日にかけ、シリア人の若者らが詰めかけ、激しい抗議活動をした。一方、シリア中部ホムスでは3日夜、政府軍の砲撃などで、200人を超える死者が出たとの情報がある。
エジプトの地元メディアによると4日未明、若者たちがアサド政権打倒を連呼しながらカイロ中心街にあるシリア大使館まで行進。大使館職員によると、警備していた警察官6人が逃げだした。門を壊して60人余りが内部に侵入し、30分にわたって家具などを破壊した上、パソコンなどを奪い、1階部分に火を放った。職員は「政治問題は別にして誰も襲撃、略奪を正当化できない」と語った。
一方、ロイター通信などによると、ロンドンのシリア大使館前には4日未明、150人余りが集まり、大使館の窓を破壊するなどした。ドイツやクウェート、ギリシャのシリア大使館前でも抗議活動があった。
ロイター通信はシリアの在外反体制派の情報として、ホムスでは3日夜の政府軍の砲撃で217人が死亡したと伝えた。中東の衛星テレビ局アルアラビアとアルジャジーラはそれぞれ、地元反体制派の情報として約200人が死亡したとしている。シリア国営通信は、これらの報道を否定した。(カイロ=杉山正)