北朝鮮の核問題を巡る米朝協議が23日午前、北京の北朝鮮大使館で始まった。協議は昨年10月以来で、金正日(キム・ジョンイル)総書記死去で後継者となった正恩(ジョンウン)氏による新体制下では初めて。ウラン濃縮活動の停止に北朝鮮が応じれば、2008年12月以来の6者協議再開に前進する。
米側はデービース米北朝鮮政策特別代表、北朝鮮側は金桂寛(キム・ゲグァン)・第1外務次官が代表団を率い、午後には米大使館で再び協議する。23日だけの予定だが、米側は協議の行方次第では24日も続行するとしている。
協議を巡っては、金総書記死去の直前、北朝鮮がウラン濃縮活動の中断を示唆し、米国が「見返り」として食糧支援に応じる方向でまとまりかけていた。正恩新体制は先代の路線を踏襲する「遺訓」を強調しており、金総書記時代の交渉の成果を土台にする可能性が高い。米側も「北朝鮮が権力移行から比較的早い時期に協議再開を選んだのは前向きな兆候だ」(デービース代表)と受け止めている。食糧支援の内容で溝が埋まれば、核問題で一気に進展する可能性がある。(北京=村山祐介、貝瀬秋彦)