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大地震 歴史的教会にもつめ跡 チリ中部・サンタクルス

2010年3月7日21時44分

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写真:チリ大地震で内部が崩れ落ちたサンタクルスの教会=上田潤撮影チリ大地震で内部が崩れ落ちたサンタクルスの教会=上田潤撮影

 【サンタクルス(チリ中部)=丹内敦子】チリを2月末に襲った大地震は、教会に代表される歴史的建造物の数々にも大きなつめ跡を残した。震源地から約200キロ、内陸のサンタクルスでは、市内にある四つの教会のうち、二つが全壊、残る二つにも大きな被害が出ている。

 ワイン産地として有名なコルチャグア渓谷の町サンタクルス。中心部にあるサンタクルス教会は、1852年に建てられた。今回の地震で尖塔(せんとう)部分は残ったものの、屋根が大きく陥没し、ずり落ちていた。ファン・カルロス・ウレアビエラ主任司祭(55)は6日、「最初の揺れで屋根が大きく崩れた。余震が続く中で、さらに崩れて穴が開いてしまった」と説明した。

 この教会につたわる芸術品で最も古く、18世紀のものとされる銅製の聖母マリア像も、手の部分などが壊れた。「1985年にあった地震では被害はなかったのに。こんなことは初めてだ」と主任司祭は肩を落とす。

 教会の中は、崩れた天井や壁のがれきが散乱している。修復の見通しは立っていない。ミサは当分、隣にある学校の体育館で行うという。

 別の歴史的建造物、サンアントニオ・デ・パドバ教会は全壊していた。6日にはすでに重機を使った撤去作業に入っていて、シャベルで壁が取り崩されるたびに、大きな土煙が上がった。町に住む人々は、そのようすを遠巻きにして、押し黙ったまま見つめていた。

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