聖火リレーのスタート地点となるパリのエッフェル塔で7日、聖火を掲げる走者(右)に近づこうとする環境活動家を取り押さえる警備要員ら(AP)
【パリ=飯竹恒一】北京五輪の聖火リレーが7日、パリに入った。前日のロンドンに続き、聖火は厳戒下に置かれた。しかし、チベット問題などで中国の人権状況を批判する抗議活動や妨害が続出。8人が拘束され、安全上の理由などから聖火が消される場面もあった。主にセーヌ川沿いの約28キロを進むリレーは予定より大きく遅れ、途中の行程が短縮されたほか、最終盤は終点の競技場までをバス輸送。「最終走者」による競技場の聖火台への点火式典は行って、同日夕、リレーは終了した。
聖火は7日昼過ぎにエッフェル塔を出発。直後から、沿道からコースに乱入するなどの妨害行為が続出。出発点から約200メートル、2人目の走者が早くも立ち往生し、仏メディアなどによると、トーチの火を消し、バスに乗り込んで進んだ。聖火の引き渡しの際などにも火が消される場面があった。安全上の理由からの措置で、その都度、車内で種火から再点火されたとみられる。
拘束されたのは「国境なき記者団」の3人や、消火器を所持していたという「緑の党」の地方議会の副議長ら。
通過点の一つ、パリ市庁舎には「パリは世界中の人権を守る」との横断幕が市によって掲げられた。当初は聖火が立ち寄って式典が開かれるはずだったが、中止になった。
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〈聖火〉 五輪の聖火リレーでは、06年トリノ冬季五輪でも反グローバル化を掲げる活動家に妨害されたため、トーチの火を一時消し、車で運んだことがある。通常は、ハプニングに備えて種火を車に積んで伴走し、消えた場合に火を移す。98年長野冬季五輪では強風などで消えるハプニングが続発した。4年前のアテネ五輪では、アテネに到着したときの記念式典で、約2万人が見守る中で消える大失態が起きた。