【シンガポール=杉井昭仁、イスラマバード=矢野英基】マレーシアで21日、インドネシアで22日にそれぞれ予定されている北京五輪の聖火リレーについて、中国側がコースの非公表や短縮を両国の五輪委員会に求めていることが分かった。聖火リレーが抗議活動にさらされることを懸念したとみられ、両国とも要請を受け入れた。
マレーシアの五輪委員会は当初、クアラルンプールの独立広場を出発点にした約20キロのコースと、国会議事堂など通過地点を公表していた。だが最近、中国大使館と中国五輪委から、コースの詳細や警備態勢などを公表しないよう要請されたという。マレーシア五輪委の担当者は「チベット問題が影響している」。中国大使館は「コースや警備態勢は協議中で、最終的なものは固まっていない」と話す。
インドネシア五輪委はジャカルタの中国大使館を通じてコースの大幅短縮を求められた。ジャカルタ南部の競技場を起点に大通りを南北に縦断する計画だったが、競技場の周辺だけのコースにして一般客の進入も禁じるという。